

子供もレンズも逆.....?
ちょっと不思議なタイトルですが、こんな話です。
スマホのカメラは、レンズを通して入った風景が一度左右反転した状態でセンサーに届き、それを内部処理して私たちが見ている液晶画面に正しく表示してくれます。
文字を覚えたての子供は、ときどき“左右反転”した文字を書くことがあります。
人間も同じで、目に入った映像(水晶体→視神経)が脳に送られ、脳が右目と左目の映像をリアルタイムで合成して、私たちが“普通に見える世界”を作り出しています。
しかも、「瞬きしたり」「走ったり」「考えたり」「話したり」……と同時に、膨大な処理をこなしています。
一部の機能ならAIがすごいのはもちろん分かりますが、こう考えると人間の脳ってやっぱり圧倒的にすごいですよね。
「子どもが文字を反転して描く」「レンズや目の構造では像が反転する」「脳で補正している」というのは、どこかつながっているように感じます。
これはあくまで私の考えで、何か調べたわけではありません。個人的な疑問です。
ところで、子どもが描いたような文字がほしくて、画像生成AIに「子どもがクレヨンで『こんにちは』と書いた文字」とお願いしてみました。
AIは“賢い大人の感覚”を持っているのか、まだ“子どもの描き方”をうまく理解していないのか……
単に私の質問の仕方が悪かっただけなのかもしれませんね。
何度もお願いしましたが、左右反転した文字は出てこなかったので、自分で画像を反転しました。
子供は、直感的に「見えたまま」を描いているのかもしれないということ。
だから文字が反対になったりするのかな、と。
もし機会があれば、「なんではんたいにかいたの?」と聞いてみたくなりますよね。
子供なりの理由があったり、ただの感覚だったり……想像するとちょっと楽しいです。

カメラのレンズと人の目
これはあくまでも私個人の考えなのですが、
カメラのレンズと人の目の違いについて、こんなふうに思っています。
カメラと人間の大きな違いは、レンズが1つか2つかというところです。
人の目が2つあるのは、遠近感(立体感)を得るために必要だからだと思います。
片目を閉じて1点を見つめたまま周囲にも意識を向けてみると、
中心だけがはっきり見えていて、周りはぼんやりと暗く見えているはずです。
視界も丸く感じられます。
両目で見ると横に視界が広がり、横長の“映像”として認識できます。
目の幅の範囲で横方向にもピントが合っているように感じるのは、このためです。
スマホは、だいたい20cmくらいの距離で“縦向き”で使うことが多いですよね。
これは、縦向きだと視点を左右に動かさずに、上下へスワイプするだけで読み進められるからだと思います。
もしスマホを横向きにすると、文字の横幅が広くなるので、
上下にスワイプしながら、視点も左右に動かす必要が出てきます。
読むときの負担が増えるため、結果として縦持ちのほうが自然で読みやすいのだと思います。
実際には、人の目は中心部分しかピントが合っていないのですが、
脳が情報を補正して、違和感のないように全体を“きれいに見せている”のだと思います。
カメラには、人間の目にはできない表現ができます。
たとえばカメラなら、ピントの位置を自由に変えられますが、人間の目はどうしても中心部分にしかピントを合わせられません。
また、両目で見ると視界は横に広がり、ちょうど地デジテレビに近い横長の比率になります。
自然に感じられるのは、この比率が人間の視覚に合っているからなのかもしれません。
人の目は中央だけにピントが合うため、テレビから少し離れると画面全体が小さくまとまり、より見やすく感じられます。
映画館の最前列で観ると迫力はありますが、スクリーンの中心しかしっかり見えていないように感じませんか。
同じように、パソコンモニターのシネマサイズのように横に広い画面では、左右の端はほとんど意識できないことが多いと思います。
昔のブラウン管テレビは、今より正方形に近い画面で全体を見渡しやすく、あの比率が好きだったという人が多いのも納得できます。「自分だけ?」